Sustainability サスティナビリティ

TOP > サスティナビリティTOP > 創業者の理念

Philosophy

創業者の理念

過去も未来も変わらない
「顧客第一」という言葉の真意

創業へ突き動かした「お客様に申し訳ない」という気持ち

「〇〇学校寮」という看板を掲げた学生寮事業は50年以上前に勤めていた会社で私が編み出したもの。
事業は順調に拡大していたが、この会社は私が広めてきた指定学校寮ではなく、自社の社名を掲げた
学生会館に転換しようとした。当然、反対したが会社の方針は変わらなかった。
私が譲れなかったのは、利用していただく学校様の「下宿係」というスタンス。
指定学校寮だから寮を私たちに任せてくれた学校様、自分が通う学校の寮だから安心して生活する寮生様、
そしてそのご家族様。私たちの寮を選んでくれたお客様に対し、提供するサービスは何一つ変えていないとしても、
自社の社名を掲げた学生会館に転換したら、指定学校寮を勝手にやめるみたいで申し訳ない。
そうした想いから、お客様に喜ばれるサービスを提供するには「自分でやるしかない」と考え、
1979年に株式会社共立メンテナンスを設立した。

代表取締役会長 石塚 晴久

代表取締役会長 石塚 晴久

下宿屋の心

ちゃんとお世話するという気持ち

入居する学生様は、初めて東京で生活する方が多く、そういう方をちゃんとお世話するという気持ちが一番大事。こうした「下宿屋の心」で寮生様に接しているのが現場の寮長・寮母さん。食事ひとつを例にとっても、寮生様一人ひとりの顔を見ながら「おはよう」「おかえりなさい」と声をかけ、温かいご飯を丁寧に手渡す。その一つひとつの所作には、寮長・寮母さんのまごころが込められている。この寮長・寮母さんの心が共立メンテナンスの文化へと拡がっていった。

「味くばり」「心くばり」「目くばり」

メニュー開発者や作り手にとっては、何万分の一食であっても、「このお客様に提供できるのは最初で最後かもしれない」という一期一会の想いがあります。当社では、この考え方を「一食専心」という言葉に込め、代々受け継いできました。日々の献立づくりや調理においても、「決して気を抜かない」という姿勢が全社に浸透しています。

一食専心

創業の精神

おもてなしの文化

当社に根付く「おもてなしの文化」は、創業当時より寮長・寮母さんから教わった心。「おもてなしの文化」はマニュアルや指導によって育めるものではない。寮長・寮母さんが現場で醸し出している空気に社員が触れ、共に働くなかで、言葉づかいや人との向き合い方を少しずつ身につけていく。そうした背景から「お客様」と「現場」を何よりも大切にし、この姿勢を貫くことで、現場の想いに共鳴し、自らの手で価値を届けようとする社員が今も着実に育まれている。

お客様の側になる

頑張り方も、一歩間違えると異なる方向に向かっていってしまう。例えば、今では当社のホテルの名物になっている、『夜鳴きそば』がそうだ。当時、現場でどういう提供の仕方をしたのかと聞くと「お一人様1杯限定」だという。自分が利用する側なら、おかわり自由がいいのに、そうならない。つまり、「顧客第一」という言葉は、事業を成長させることが優先にあってはならない。自分自身や自社のためではなく、純粋に「顧客第一」という考えや行動をとらなければならない。お客様の立場になって考えることは定着しつつあると思うが、自分良かれに走ってしまう煩悩とは常に闘っていかなければならない。

これからの時代へ

もっとも大切なこと

私自身、煩悩から抜け出したのは、社長を辞めて会長に就いた60歳のとき。この時、はっきりと分かったことがある。単純に「お客様を喜ばせればいいのだ」と。 共立メンテナンスが今後も成長していくうえで、もっとも大切なことは「お客様に目を向けること」。お客様を喜ばすという一点に焦点を合わせ、考えや行動のすべてをそこに向けていく。それだけに集中していってほしい。

代表取締役会長 石塚 晴久

未来に向けて

迷ったときの答えや道筋は、その時代や、お客様が必ず示しているもの。それでも道筋が見つからない事業であるならば、撤退すればいい。時代時代の「こうなってほしい」、お客様一人ひとりの「こうしてほしい」に、会社と社員一人ひとりがきちんと応えていくことで、人々に信頼され、社会に貢献する企業として歩み続けていくのは、過去も、未来も変わらないだろう。

会長自らがスケッチした設計図面

会長自らがスケッチした設計図面