創業へ突き動かした「お客様に申し訳ない」という気持ち
「〇〇学校寮」という看板を掲げた学生寮事業は50年以上前に勤めていた会社で私が編み出したもの。
事業は順調に拡大していたが、この会社は私が広めてきた指定学校寮ではなく、自社の社名を掲げた
学生会館に転換しようとした。当然、反対したが会社の方針は変わらなかった。
私が譲れなかったのは、利用していただく学校様の「下宿係」というスタンス。
指定学校寮だから寮を私たちに任せてくれた学校様。自分が通う学校の寮だから安心して生活する寮生さん。
その親御さん。私たちの寮を選んでくれたお客様に対し、提供するサービスは何一つ変えていないとしても、
自社の社名を掲げた学生会館に転換したら、指定学校寮を勝手にやめるみたいで申し訳ない。
そうした想いから、お客様に喜ばれるサービスを提供するには「自分でやるしかない」と考え、
1979年に株式会社共立メンテナンスを設立した。